訪問診療の選び方|安心して在宅療養を続けるための5つのポイント

「訪問診療をお願いしたいけれど、どのクリニックを選べばいいのだろう」
「夜間や休日に具合が悪くなったら、どうすればいい?」
「住み慣れた自宅で、安心して療養を続けられるだろうか」
訪問診療を検討する際、このような不安を感じる患者さまやご家族は少なくありません。
訪問診療は、病気や身体の状態などによって通院が難しい方が、ご自宅や施設で継続的に診察を受けるための医療サービスです。
しかし、訪問診療を行っているクリニックであれば、どこでも同じというわけではありません。
対応できる病気や医療処置、緊急時の連絡体制、ほかの医療・介護サービスとの連携など、医療機関によって特徴があります。
また、患者さまご本人が医師に希望を伝えやすいか、ご家族も安心して相談できるかという点も大切です。
東京都立川市の諏訪の森クリニックでは、女性医師を中心に、患者さまとご家族の想いを大切にした在宅医療を行っています。
この記事では、訪問診療のクリニックを選ぶ際に確認しておきたい5つのポイントと、安心して在宅療養を続けるために大切なことをご紹介します。
訪問診療のクリニックは何を基準に選べばいい?
訪問診療を選ぶ際に大切なのは、単に自宅から近い医療機関を探すことだけではありません。
現在の病気や身体の状態に対応できることはもちろん、今後の療養生活まで考えて相談できる医療機関を選ぶことが重要です。
厚生労働省では、在宅医療を支える体制として、退院支援、日常の療養支援、急変時の対応、看取りに関する支援などを重視しています。
つまり、定期的に医師が診察することに加えて、体調が変化したときや、生活上の困りごとが生じたときに、必要な支援につながることが大切なのです。
ここからは、訪問診療を検討する際に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。

ポイント1|夜間・休日など緊急時の対応体制を確認する
訪問診療を選ぶ際、最初に確認しておきたいのが緊急時の対応です。
在宅療養中は、日中だけでなく夜間や休日に体調が変化することもあります。
例えば、急に発熱したり、いつもより息苦しさが強くなったり、食事や水分が取れなくなったりすることがあります。
そのようなときに、どこへ連絡すればよいのかを知っておくことは、ご本人だけでなくご家族の安心にもつながります。
24時間対応で確認したいこと
訪問診療のクリニックを選ぶ際は、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
- 夜間や休日の連絡先が決まっているか
- 電話で相談できる体制があるか
- 医師が必要と判断した場合に往診できる体制があるか
- 入院が必要になったときに連携する病院があるか
- 緊急時に家族がどのように対応すればよいか説明してもらえるか
なお、「24時間対応」とは、すべての症状に対して必ずすぐに往診できることを意味するわけではありません。
患者さまの状態に応じて、電話での指示や往診、救急搬送などを判断する場合があります。
諏訪の森クリニックでは、当院の訪問診療を受けている患者さまに対する24時間対応体制を設けています。
緊急時の連絡先については、初回面談時にご案内しています。
また、入院による治療が必要になった場合に備え、近隣の医療機関との連携体制も整えています。
ポイント2|医師に希望や不安を相談しやすいか
訪問診療では、医師が定期的にご自宅を訪問し、長い期間にわたって患者さまの健康状態を確認することがあります。
そのため、医師との関係性も重要です。
例えば、同じ病気を抱えている方でも、生活に対する希望はそれぞれ異なります。
「できるだけ自分で歩きたい」
「好きな食事を楽しみたい」
「住み慣れた自宅で、家族との時間を大切にしたい」
こうした希望を伝えられることは、在宅医療を続けるうえで大切なことです。
ご本人だけでなく、ご家族の不安にも耳を傾けてくれるか
在宅療養では、ご家族が介護や生活の支援を担うこともあります。
介護の負担や仕事との両立、今後の病状について不安を感じることもあるでしょう。
そのようなときに、ご家族も相談できる環境があるかを確認しておくと安心です。
諏訪の森クリニックでは、院長をはじめ女性スタッフが多く、患者さまやご家族の想いを受け止めることを大切にしています。
医療スタッフと患者さまという関係だけでなく、医療資格を持った家族が増えたと感じていただけるような、あたたかな診療を心がけています。
訪問診療を選ぶ際は、医療的な専門性だけでなく、話しやすさや説明のわかりやすさも確認してみましょう。
ポイント3|病気や身体の状態に合った診療を受けられるか
訪問診療を行う医療機関によって、自宅で対応できる検査や処置、得意とする診療分野には違いがあります。
例えば、慢性疾患の管理が中心となる方もいれば、医療機器の管理や緩和ケアなどが必要になる方もいます。
そのため、現在必要な医療に対応できるかだけでなく、今後病状が変化した場合にどのような支援が受けられるかも確認しておきたいところです。
自宅で受けられる検査や処置の確認
一般的な訪問診療では、患者さまの状態に応じて、血圧や体調の確認、薬の調整、採血などが行われます。
諏訪の森クリニックでは、血液検査・尿検査・心電図などに対応しています。
また、患者さまの状態によって必要な医療が異なるため、利用を検討する際は、現在の病気や必要な処置について事前に相談することが大切です。
自宅では実施できない検査や治療が必要な場合は、病院などの医療機関との連携が必要になることもあります。
自宅での緩和ケアについても相談できるか
がんなどの病気によって、痛みや息苦しさ、不安などのつらさが生じることがあります。
緩和ケアは、こうした身体的・精神的な苦痛を和らげ、その方らしい生活を支えるための医療です。
人生の最期だけに行うものではなく、病状に応じて早い段階から取り入れることもあります。
「できるだけ自宅で過ごしたい」という希望がある場合は、在宅での緩和ケアに対応しているか、必要な支援について相談できるかを確認するとよいでしょう。
諏訪の森クリニックでも、住み慣れたご自宅で愛するご家族と穏やかな時間を過ごせるよう、緩和ケアを大切にしています。
ポイント4|看護師やリハビリ、介護サービスとの連携があるか
在宅療養は、医師だけで支えるものではありません。
患者さまの状態によっては、看護師、理学療法士、薬剤師、ケアマネジャー、介護スタッフなど、さまざまな専門職との連携が必要になります。
例えば、次のような支援が考えられます。
訪問看護
看護師などがご自宅を訪問し、健康状態の確認や療養上のケア、必要な医療的処置などを行います。
訪問リハビリテーション
理学療法士などが、身体の状態や生活環境に応じて、日常生活に必要な動作を支援します。
介護サービス
訪問介護や福祉用具の利用などを通じて、日常生活を支えます。
これらのサービスを適切に組み合わせることで、患者さまの生活だけでなく、ご家族の介護負担の軽減にもつながる場合があります。
諏訪の森クリニックの訪問リハビリテーション
諏訪の森クリニックでは、介護保険を利用した訪問リハビリテーションを行っています。自宅の廊下や階段など、実際の生活環境に合わせたリハビリを大切にしています。例えば、「家の中を安全に歩きたい」「自分でできることを続けたい」といった目標に対して、身体の状態や住環境を確認しながら取り組みます。また、当院では患者さまの「やりたい」という気持ちを大切にしたリハビリを特徴としています。
在宅医療を選ぶ際は、病気の管理だけでなく、その人らしい生活を支えるための連携があるかという視点も持ってみましょう。
ポイント5|訪問エリアと継続的な診療体制を確認する
訪問診療では、医師がご自宅や入居施設を訪問するため、医療機関ごとに対応できる地域が決まっています。
自宅から近いクリニックでも、住所によっては訪問できない場合があります。
また、訪問可能な地域であっても、病状や診療体制などによって受け入れの可否が異なることがあります。
そのため、相談する際は、訪問先の住所を伝えることが大切です。
諏訪の森クリニックでは、立川市を中心に、クリニックから半径約5km圏内の周辺地域についても相談を受け付けています。
周辺には、国立市、国分寺市、日野市、昭島市、東大和市、武蔵村山市、小平市、福生市などがありますが、各市の全域が対象となるわけではありません。
実際の訪問可否については、訪問先の住所をもとにご確認ください。

安心して在宅療養を続けるために、ご家族ができること
訪問診療を始めたあとも、ご家族がすべてを抱え込む必要はありません。
一方で、患者さまの日々の変化を医療スタッフに伝えることは、よりよい診療につながります。
例えば、食事の量が減った、眠る時間が増えた、以前より歩きにくそうにしているなど、日常の小さな変化が診療の参考になることがあります。
普段の様子を簡単に記録しておく
体調の変化を伝えやすくするために、必要に応じて次のような内容を記録しておくと役立ちます。
- 食事や水分摂取の状況
- 睡眠や排せつの変化
- 痛みや息苦しさなどの症状
- 転倒やふらつきの有無
- 服薬状況や気になる副作用
- ご本人が困っていることや希望
すべてを細かく記録する必要はありません。
普段と違う様子があったときに、いつから、どのような変化があったかを伝えられると、診療時の参考になります。
緊急時の連絡方法を共有しておく
ご家族が複数人で介護に関わる場合は、緊急時の連絡方法を共有しておくことも大切です。
夜間に体調が悪くなったとき、まずどこに連絡するのか、救急車を呼ぶ必要があるときはどうするのかなどを、事前に確認しておきましょう。
なお、意識がない、呼吸が正常でない、突然の激しい胸痛など、生命に関わる可能性がある症状がある場合は、訪問診療の連絡を待たずに119番への通報が必要です。
訪問診療を選ぶ前に確認したい質問
初めて相談する際は、確認したいことをメモしておくと安心です。
例えば、次のような質問が役立ちます。
- 現在の病気や身体の状態に対応できますか?
- 夜間や休日に体調が悪くなった場合はどうすればよいですか?
- 入院が必要な場合は、どのように病院と連携しますか?
- 訪問看護や訪問リハビリなども相談できますか?
- 本人や家族の希望を診療方針に反映してもらえますか?
- 自宅の住所は訪問エリアに含まれていますか?
- 診療開始までに必要な手続きや準備は何ですか?
すべてを一度に決める必要はありません。
まずは現在の状況を伝え、どのような支援を受けられるか相談することから始めましょう。
よくある質問(FAQ)
Q.訪問診療のクリニックは途中で変更できますか?
A.患者さまの希望や事情によって、訪問診療を担当する医療機関を変更することは可能です。ただし、診療が途切れないよう、現在の医療機関と新しい医療機関の間で、診療情報や薬の内容などを引き継ぐことが重要です。
Q.女性医師に訪問診療をお願いすることはできますか?
A.女性医師が在籍する医療機関では、相談できる場合があります。ただし、実際の担当医や訪問体制は医療機関によって異なります。諏訪の森クリニックでは院長をはじめ女性スタッフが多く在籍していますので、ご希望がある場合は事前にご相談ください。
Q.訪問診療と訪問看護は両方利用できますか?
A.病状や必要な支援に応じて、訪問診療と訪問看護を組み合わせることがあります。利用する保険制度やサービス内容については、医師やケアマネジャーなどに確認しましょう。
Q.退院前から訪問診療の相談はできますか?
A.できます。退院後も医療的な管理が必要な場合は、入院中から病院の相談員などを通じて訪問診療を検討することがあります。諏訪の森クリニックでも、必要に応じて退院前カンファレンスへの参加について相談できます。
Q.立川市以外でも訪問診療を受けられますか?
A.立川市を中心に、クリニックから半径約5km圏内の周辺地域についても相談可能です。ただし、住所や診療体制によって対応可否が異なります。
まとめ|訪問診療は「安心して相談できるか」も大切な選び方
訪問診療を選ぶ際は、通いやすさや知名度だけでなく、緊急時の対応、医師との関係性、診療内容、多職種との連携、訪問エリアなどを確認することが大切です。
また、患者さまご本人がどのような生活を送りたいか、ご家族がどのような不安を抱えているかを相談できることも、在宅療養を続けるうえで重要になります。
必要な医療を受けながら、住み慣れた場所で自分らしく過ごす。
そのためには、医療機関と患者さま・ご家族が同じ方向を向きながら、療養生活を考えていくことが大切です。
諏訪の森クリニックでは、女性医師を中心に、患者さまとご家族の想いを大切にした在宅医療を行っています。
「自宅での療養を続けたい」
「今後の介護について相談したい」
「安心して任せられる訪問診療のクリニックを探している」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
受診・ご相談のご案内
在宅療養支援診療所 諏訪の森クリニック
所在地:東京都立川市柴崎町2-17-21 2F
電話番号:042-521-0022
電話受付:平日9:00〜17:00
訪問診療エリア:立川市を中心に周辺地域は要相談
ご本人やご家族だけでなく、ケアマネジャー、病院の相談員などからのご相談も受け付けています。
関連ページ
あわせて、当院のブログ第「立川市の訪問診療|対象者・費用・利用までの流れを解説」もご覧ください。
経歴・保有資格の詳細はこちら→https://www.suwanomori-clinic.com/greeting/
監修・医師紹介
諏訪の森クリニック 院長 木村 みどり
当院では、院長をはじめ女性スタッフが多く、患者さまとご家族の想いを大切にした在宅医療を行っています。
病気や身体の状態だけでなく、患者さまが住み慣れた場所でどのような生活を送りたいのか、一人ひとりの希望を大切にしています。
経歴・保有資格の詳細はこちら:https://www.suwanomori-clinic.com/greeting/
参考文献・参考情報
- 厚生労働省「在宅医療の体制整備に関するガイドブック」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72086.html - 厚生労働省「在宅医療・介護連携の推進」
https://zaitakupf.mhlw.go.jp/about - 諏訪の森クリニック「在宅診療について」
https://www.suwanomori-clinic.com/home-care/